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この数日、Jon Finch のことばかり検索しています。


【ジョン・フィンチ】

イギリスの俳優で3月2日生まれ。
有名なのは、ヒッチコックの『フレンジー』とロマン・ポランスキーの『マクベス』でしょう。
若くてイケメンで、ある意味ピュアなマクベスをフランチェスカ・アニスのマクベス夫人とともに演じました。
この映画が好きで、もう一度観たいとDVDから何となくWikipediaへ…

そこで、
「彼の遺体が発見された」
という一文が目に留まったのです。


驚いてあれこれ検索しましたが、詳しいことはわかりませんでした。亡くなった自宅かあるヘイスティングスの地方紙や映画専門誌も、書いてあることは同じ
「ヘイスティングスの自宅フラットで2012年12月28日に亡くなっているのが発見された。葬儀は2013年1月11日に営まれた。」

日本では無名ですが、イギリスでは1970~80年代にはTVや舞台でそこそこ有名な俳優さんだったはずです。その彼が「遺体が発見」とは…。孤独死だったのでしょうか?「あの人は今」的な存在だったのでしょうか?

その後、関連記事を読むうちに、彼がリドリー・スコット監督と親しく、監督は『エイリアン』のケイン役を最初にジョンに持ちかけていることを知りました。
ところが、ジョンは断ってしまったのです。
それどころか、1973年にはショーン・コネリーに替わるジェイムズ・ボンド役として『死ぬのはやつらだ』への出演依頼が来ているのに、これも断ってしまっているのでした。

「大物俳優になりたいと思ったことはない」
とインタビューに応えてジョンは言っています。
「年に一本出演すれば生活に十分な金を稼げて、それでいて騒がれない、快適な生活を送れる」
そのような野心の無さが彼を名声から遠ざけたのでしょうか。彼のゲストブックには、彼が無名であることを悔しがるファンからの書き込みが世界中から寄せられていました。
かつて彼のパートナーだったヘレン・ドレイクは彼について次のようにコメントしています。


Jon was quiet and a private person but very warm and generous. He had a fantastic sense of humour. Jon was a wonderful father to his 19-year-old daughter Holly. They got on well and always laughed, having fun together.’”


ちょっとほめすぎですね。
by treeintheheart | 2013-10-04 09:28 | 映画、DVD、音楽
10年以上前のこの超大作のDVDを引っ張り出して息子がみている。そのうえAmazonで中古のゲームソフトを買ってやり始めた。台詞もあらかた覚えているので友達とゲームしながら何役も演じ続け爆笑の渦(どうせなら英語で覚えればいいのに…)そんなハッピーな台詞はないはずだけど…(因みにゲーム自体はつまらないらしい)



とは言うものの、『ザ・ロード・オブ・ザ・リング』は、確かに人生で困難にぶつかった時に役立ちそうな言葉の宝庫ではある。
原作者は3人の息子を持ちサンタクロースに成り代わって毎年挿絵入りの手紙を書いたような人だ。作品のメッセージ性の高さも頷ける。


ところで映画では登場しないが、原作にはトム・ボンバディルという小人(?)がでてくる。彼は川の精とともに森の奥に住み、最初の困難にぶつかった主人公達を救いもてなす。

特筆すべきは彼が冥王サウロンと同等の力を持っており、主人公達の世界を破滅から救うことができる、ということだ。
けれども彼は「世界を救う」ことなんかに興味がないし、自分の住んでいる森は言わば「結界」で守られているので影響を受けないのだから世界なんか滅んでもいい、むしろ滅んでしまえと思っている。

いくら力を持っていても、それを使う意思がなければ宝の持ち腐れということなのだろうか、と、最初私は思った。
けれども、ある方が「太古の精霊のような」とトムを評されているのを見かけて、ふと思った。
主人公達にとってこの上ない大事件である中つ国の滅亡であるが、トムは既にもう何度も同様のことを見てきているのではないか。絶望的な位に長いトムのスパンでは、世界の興亡すら、幾度となく繰り返されてきた出来事の一つに過ぎないのだろうか。

トムがそのような存在だとすれば、彼の視点から見てしまうと、フロドの苦悩も、アラゴルンの再生も、ガラドリエルの高貴も、どんなにか色褪せて見えるのだろう。トムは、何人ものフロドを観てきたのだろうか。何億もの呻きを聞いてきたのだろうか。何もせずに?
色褪せて見えるのは中つ国やモルドールの住人たちばかりでなく、振り返ればトム自体、板塀に張り付いたまま風になぶられる古いポスターのようだ。
なんと絶望的な世界を設定したものだろう。
光瀬龍の『百億の昼 千億の夜』にも似たようなモチーフが使われている。ある意味、最終的な解決法である時間をさえ敵に回すような手法だ。


以上は、あくまでも私の想像に過ぎない。多分、トールキンが聞いたらひっくり返るくらい驚くだろうな。
by treeintheheart | 2013-10-03 09:53 | 文化と言葉と…

魂の奥に下りて行って不思議な扉を開けてみてください。幾千年の時を経た大樹の息づく深い森。滴る光、湧き零れる水。そこに満ちる声の囁きを聴ける人になりたい。人の魂が、この星とそこに息づく数多の生命と、深いところで繋がっていることを感じとりたい。カリスマ性なんか微塵もない主婦Aの「闘病」「子育て」「考えごと」の記録…になるはず


by treeintheheart