パワーをいただきました ①

「寒中の木の芽」
      内村鑑三


 春の枝に花あり
 夏の枝に葉あり
 秋の枝に果あり
 冬の枝に慰めあり

 花散りて後に
 葉落ちて後に
 果失せて後に
 芽は枝に顕はる      

 嗚呼 憂いに沈むものよ
 嗚呼 不幸をかこつものよ
 嗚呼 希望の失せしものよ
 春陽の期近し

 春の枝に花あり
 夏の枝に葉あり
 秋の枝に果あり
 冬の枝に慰めあり


明治時代の知識人でクリスチャンとして有名な内村鑑三の詩です。
クリスチャンにとって愛、希望、信仰を持つことはとても大切なことだと、遠い昔に聞きました。


春の花、夏の葉、秋の果…それらに比して
一見、何も持っていないように見えるけれど、芽を育んでいるのは冬なのだ。

信じよ、慴れるな
必ず希望はある

内村鑑三の想いは、深く静かに私の心に沁みいって、やがて根を張り、挫けやすい私を支えてくれる言葉のひとつになりそうです。

とはいえ不幸と困難の中にも希望を持ち続けることは、決して容易いことではないですよね…。
殊に自分が誠意をこめて最善を尽くしたあげくに、誤解や裏切りにあった時の絶望感は、言葉では表し難いものがあります。

人智の限界を感じた時に私達は屡々自然に目を向ける。空や海の果てしない広がりや変化の多様さに自らの小ささを思い、一方で小さな儚い生命の持つ強靭さや揺るぎ無さに畏敬を感じる…たぶん私たちのほとんどが、そういう経験をしているのではないでしょうか。

普段は自然のことなどまるで無関心か利用するばかりの人間にさえ、自然は分け隔てなくその最良のものを惜しみなく見せてくれます。此方に何も強いることなく。そこから何を掴みとるかは私達にゆだねられているのでしょう。
[PR]
by treeintheheart | 2013-12-29 08:59 | 文化と言葉と…

魂の奥に下りて行って不思議な扉を開けてみてください。幾千年の時を経た大樹の息づく深い森。滴る光、湧き零れる水。そこに満ちる声の囁きを聴ける人になりたい。人の魂が、この星とそこに息づく数多の生命と、深いところで繋がっていることを感じとりたい。カリスマ性なんか微塵もない主婦Aの「闘病」「子育て」「考えごと」の記録…になるはず


by treeintheheart