マリアの悲しみ( 2010/12/25 00:11)

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クリスマス
世界中が陽気に浮かれ騒ぐ

約2010年前のベツレヘム
砂漠の町は寒かったのだろうか
若いマリアは どんな思いで
その時を迎えたのだろう

10ヶ月前
思いがけない来訪者
天使ガブリエルは告げた

《受胎告知》

天使の言葉に
マリアは静かに答えたという
「わたしは主のはしためです、
お言葉通りこの身になりますように」

その時マリアはイエスの運命を
どこまで知っていたのだろう

星空の下
生まれたばかりのイエスを胸に抱いて
その鼓動を感じながら
無学な貧しい女は
何を考えたのだろう

我が子であって我が子でない
救世主と呼ばれるであろう小さな命

自分の腕の中に眠る小さな赤ちゃんは
他の子と何も変わっては見えないのに
今こうして安らかに眠っているのに

神様 どうして
この子でなければならないのでしょう
私は平凡な女です
どうか同じように
平凡な運命をこの子にも
お与えください

押し殺された叫び
赦されない願い

広すぎる砂漠の中で
溶けていく小さな決意

12年後
イエスは神殿を父の家と呼び
その知恵で学者達を驚嘆させる

その時マリアはどうしたか
聖書は次のように書き残している

《すべてのことを心に留めていた》

告げられた運命の最後まで
マリアは息子とともにいた
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by treeintheheart | 2013-12-02 10:31 | 詩、物語、短歌…

魂の奥に下りて行って不思議な扉を開けてみてください。幾千年の時を経た大樹の息づく深い森。滴る光、湧き零れる水。そこに満ちる声の囁きを聴ける人になりたい。人の魂が、この星とそこに息づく数多の生命と、深いところで繋がっていることを感じとりたい。カリスマ性なんか微塵もない主婦Aの「闘病」「子育て」「考えごと」の記録…になるはず


by treeintheheart