暗転(2011/10/25 14:44)

思い切り泣こうと思ったのに
出てくる声は小さくて
流れる涙は笑っちゃうくらい少なくて

きっと嘘なんだ
この気持ちは嘘なんだ
まだまだ本気じゃないんだ
と、自分に言い聞かせた

あなたが幸せそうに
おしゃべりするのが嬉しくて
希望を取り戻したのが嬉しくて
あなたの声をもっと聞きたくて
しなくてもいい相談までもちかけた

優しかった 嬉しかった
二人の間には誰も入れないと
舞い上がってたのは一人だけ?

突然の電話で舞台は回転
照明も落ちて剥き出しの大道具
「いい夢見せてくれてありがとう」
そう言って出ていくお客達

違うよ、これは芝居なんかじゃない
結末は変えられない?
選択の余地はない?

今度こそ
今度こそできると思った
あなたの役に立ちたくて
あなたを支えていきたくて

でも…
どこか間違っていたんだね
何か行き違ってしまったんだね
傷つけていたのを気づかないまま
やりすごしていたんだ

そんな自分が悔しくて
胸苦しさから楽になりたくて
涙に逃げた馬鹿な自分を
あなたの影が追ってくる
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by treeintheheart | 2013-09-04 16:07 | 詩、物語、短歌…

魂の奥に下りて行って不思議な扉を開けてみてください。幾千年の時を経た大樹の息づく深い森。滴る光、湧き零れる水。そこに満ちる声の囁きを聴ける人になりたい。人の魂が、この星とそこに息づく数多の生命と、深いところで繋がっていることを感じとりたい。カリスマ性なんか微塵もない主婦Aの「闘病」「子育て」「考えごと」の記録…になるはず


by treeintheheart