麦の穂を揺らす風TheWind That Shaking The Barley

連日の暑さに辟易して引きこもり中なので、夏の間は息子お勧めのDVDを観て過ごすことにしました。

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原題は【The Wind That Shaking The Barley】
作品中で、英兵士になぶり殺された少年の弔いに歌われるアイルランドのトラッドです。
アイルランドがイングランドから独立するための長い戦いがあることはうっすらと知っていたけれど、この映画を観てショックだったのは、その戦いがあまりにも小規模で地味なことだった。
何しろ、10人20人のグループで、ろくな武器も持たず、情報も作戦もないような戦いがあり、その中で仲間の裏切りや兄弟の対立があり、最後には兄が弟を処刑するに至る。
現在世界の各地で起きている戦争に比べたら、ままごとのような戦争…けれど、それは大量の武器弾薬を投入し秒刻みの情報戦に支えられた戦争に比べて、悲しみも小さいわけではない。

本来決して勇敢なことが好きなわけでもなく、戦闘向きでもない村の若者たちが武器を取ろうとするのは、よほど追い詰められているのだ、と事態の深刻さが観る者に伝わってくる。
けれど、顔も名前も知っている者同士が殺しあってまで何を得るのか。明らかに大局には何の影響もないところで、虚しさを分かっていながら引き返せない…戦争の悲劇を描いた作品は多いけれど、こういう描き方に触れたのは初めてだった。
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by treeintheheart | 2013-08-25 18:45 | 映画、DVD、音楽

魂の奥に下りて行って不思議な扉を開けてみてください。幾千年の時を経た大樹の息づく深い森。滴る光、湧き零れる水。そこに満ちる声の囁きを聴ける人になりたい。人の魂が、この星とそこに息づく数多の生命と、深いところで繋がっていることを感じとりたい。カリスマ性なんか微塵もない主婦Aの「闘病」「子育て」「考えごと」の記録…になるはず


by treeintheheart