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花の渦
溶きて地上を
おほいたり
護星も我を
見失うらむ
(201504100824)




桜の花の散るさまに心乱れるのは日本人だけなのだろうか、
という疑問をよく耳にする。
そんなことはあるまい。
けれども、「咲く」ことに比べて「散る」ことにこれほどの関心と賞賛を寄せる民族は、やはり少ないのではないだろうか。
かくいう私も、桜花が風にはためくカーテンのように一面に舞い散るのを見た時には、その巨大なエネルギーに圧倒された。
薔薇にも、牡丹にも、セコイアにもない有無を言わさぬ何かが其処には在って、私はたちまち屈服させられてしまった。
「今まで、ヤレ梨の花の方が風情があるの、梅の方が香りが高いの、桃は愛らしくてその上霊力があるの、などと四の五の四の五の言って、申しわけありませんでしたっ!!
やはり、あなたが一番ですっ!!!!」
とでも言いたくなる何かが。

写真は、今月4日の谷中墓地付近の桜である。
数年前、義母のバースデーケーキを買いに此処を訪れた時と違って、空気はまろやかで、墓地だというのに妙にフレンドリーだった。
例の店の前では、常に数人がベンチに座って買ったばかりのケーキを食べている。その奥の墓地の其処此処に桜が植えられている。
まだ満開ではなく五分咲き程度だったが、心を浮き立たせる晴々しさがあり、風が吹くたびに花がはらはらと散ると、花見客?の小さな歓声が上がった。
銀杏の樹はあの時と同じように美しい姿で後景に静かに立っていた。



散りてこそ
愛しまれしを
桜花
枝の毛虫に
雨風荒ぶ
(201604090907)



軽やかに
散るを捨てても
その花は
何を見つめつ
踊り狂うや
(201605042301)



丸きまま
落ちたる花を
並べゆく子は
彼の年の
幻にも似て
(20160505.....)
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by treeintheheart | 2017-04-17 09:21 | 詩、物語、短歌…

魂の奥に下りて行って不思議な扉を開けてみてください。幾千年の時を経た大樹の息づく深い森。滴る光、湧き零れる水。そこに満ちる声の囁きを聴ける人になりたい。人の魂が、この星とそこに息づく数多の生命と、深いところで繋がっていることを感じとりたい。カリスマ性なんか微塵もない主婦Aの「闘病」「子育て」「考えごと」の記録…になるはず


by treeintheheart