<   2014年 04月 ( 6 )   > この月の画像一覧

歴史ブームは一時より下火になったようだけれど、それでも多くの人が《歴史》に興味があると言っているのは嬉しい。
たとえ、その人の中で、伊達政宗が中井和宏さんの声を持ち、源義朝が今にもウィーンでタクトを振りそうであっても。

大抵の場合、誰かが願望込めて(都合よく)描いたイメージに惹かれるところから、私たちは歴史の森に足を踏み入れる。その時点で、実際に生きていた当人達とは異なるものだ、と多くの人は承知している。そのままゲームキャラ的なイメージと戯れているのも十分楽しいのに、その内の何%かは、本物の彼らを探したいという甘美な誘惑に嬉々として捕らえられ森の奥へと姿を消して行く…。

なあんて言うほど大げさなものではないが、この1ヶ月ほど歴史好きの方のブログを読みまくっていた。(何しろ文章を書いたり携帯を打ったりできないくらいに体力が落ちてしまったので、他にやれることがなかったのです)
ヨーロッパ中世史を中心に読んでいたのだが、私の学生時代と違って今はなんと情報が入手しやすいのだろう。恵まれているなあ、と感動する一方で、読み捨てた漫画が高い評価を受けてレア物扱いされているのに苦笑したり、…心身の状態があまり余裕がなかったにも拘わらず楽しいひとときを過ごせた。


「歴史の真実は闇の中」とよく言われる。確かに時間の経過や時の権力によって散逸した史料も多いだろう。しかし、権力者はいずれは交代するし、時間がたてば逆に新しい証拠が現れてくることもある。
殷の紂王、イングランドのリチャード三世のような例を挙げるまでもなく、暴君と伝えられていながら明君であったことを裏付ける資料が後世発見されることは少なくない。

何が真実か、を見極めるためには、本当は地道な気の遠くなるような作業が必要だ。でも、私達は素人である。そんなことは専門家にちゃっかり任せて、その上澄みをいただいて「真相究明ごっこ」を楽しむことができる。
幸い、歴史上の人物が書いた著作物、書簡類にあたることが今は比較的容易にできる。現代語訳、日本語訳も意外に出版されているし読んでみると結構面白いので、取っつきやすい足掛かりだ。
最近は骨格等からその人物の声を復元再生する技術も格段に進歩している。
いっそご本人の声でお決まりの口癖や辞世の句等を再現したDVDなんて出ないかなあ…でも、誰が買うんだろ?
そうそう、中身については投票して決めてくれるとうれしいなあ…等々
ベッドの上で妄想ばかりしている1ヶ月でした。
[PR]
by treeintheheart | 2014-04-29 00:10 | 歴史
f0294866_21291430.jpg

f0294866_21291467.jpg

f0294866_21291475.jpg

高校生の時に欲しかった本を、「見つけたよ」と、けさ友人から電話があった。

『西洋紋章学大事典』…たしかそんな名前だったような(…?)B3判位の大きな本で、ヨーロッパの各王家、歴史上の有名人の紋章が何千と掲載されていたと思う。
西洋の紋章は日本の家紋と違って個人のもので、紋章を見ればその人のルーツがある程度わかる。その細かいルールや解説も丁寧で面白かった。

「よくそんなこと覚えていたなあ~」とびっくりする私。
市立図書館に二冊あって、貸出し可能だから借りて来る、という。と言われても、友人宅は我が家から50km以上離れているから、おいそれとは見に行けない。
急いで地元の図書館を検索してみたけれど案の定「該当なし」
いちおう23区なのに(T_T)
その後、友人からの続報で、古本ならAmazonで19000円のがあるらしい。当時は確か12000円だったけど。
うう…昔も今も高くて手が出ない(ノ△T)
[PR]
by treeintheheart | 2014-04-17 21:29 | 思い出

終の栖(2013/05/02 09:36)

f0294866_1240450.jpg

f0294866_1240599.jpg

4月末で父母が住んでいたマンションを引き払いました。
いわゆる高齢者向け賃貸住宅というもので、24時間ケアしてくれるので、私のように諸事情から介護できず、しかも病身または認知症状等のある親の生活を心配している方にはお勧めです。
29日には引き渡しの為の点検に立ち会って来ました。
あれほどモノに溢れていた室内がガランとしていて、ちょうど一年前、母と見学に来たことを思い出しました。

元々、自分の体力が急速に衰え、ひとりで母を介護することに不安を感じ始めた父が、強く入居を希望していたのですが、父の病状も、自分の病状を全く解っていない母は引越したがらず、説得に3ヶ月もかかってしまいました。

入居後も捨ててきたモノと部屋の狭さに(実際はこのような施設にしては破格にゆったりした2LDKなのですが)文句タラタラでした。
その上イベント(スイーツ作りやガーデニング)に参加させてもらえば「奉仕作業にかり出された」というし…困惑することしばしばでした。

入居したとき、母は既に余命宣告を受けていましたし、父も急に寝たきり状態になり、癌が進行していることは明らかでした。父はもちろん、母にしても漠然とした、けれども深い不安を感じていたことでしょう。その不安と焦りが、様々な我が儘や拘りになって表れ、私は毎日板挟みに悩みました。
結局、何の心配もなく、毎日ゆったりと趣味や楽しいことだけをして最後の時間を過ごして欲しい、という私たちの目論見は大きく外れ、疾風怒涛の一年間になってしまったのです。


帰りのエレベーターにイベントカレンダーが貼ってありました。よもぎ団子作り、書道教室、誕生会、映画鑑賞会等、相変わらず毎日盛りだくさんです。
父母が気持ちを切り替えて現状を受け入れることが出来ていたら、イベントや他の入居者ともっと親密になる時間があったら、幸せな一年間になっていたかもしれません。
でも、それは普通の状態ならできることで、二人に「気持ちを切り替える」なんていう余力はなかったのかもしれません。
歯痒い思いが繰り返し甦るのですが、当時さえどうしようもなかったのでした。

それでも、亡くなる直前に入院を拒んだ母は、部屋に戻って来て「やっぱりここが我が家よね」と言ったことを、スタッフの方が涙ながらに話してくださいました。
[PR]
by treeintheheart | 2014-04-16 12:40 | 詩、物語、短歌…

わくらば(2013/05/02 09:34)

枝先に
残る病葉(わくらば)
見上げたる
瞳の先に
朝陽こぼれむ


風止みぬ
今宵かぎりと
病葉を
きみの祈りが
結びとめしか


若き日は
薊と呼ばれし
母なりき



蒲公英の
綿毛のように
還りたい
いずれいくなら
春陽の中を
20130413
[PR]
by treeintheheart | 2014-04-15 07:49 | 詩、物語、短歌…
f0294866_1144991.gif

昨日は母の四十九日忌法要でした。

壇那寺は千葉にあり、幼い頃過ごした町並みはすっかり整備されて知らない町の様でしたが、それでも所々古い家や下って行く脇道に見覚えがありました。


昨日は入学式が多かったようですね。遠い日、私もその道を母と歩き、入学式へ行ったはずなのですが…何も憶えていません。

母は何を着ていたのだろう、とふと思いました。着物だったはずです。桜柄だったかもしれません。紫色が好きな人でしたから、グレイに近い薄紫に桜と小菊の地紋の無地の紋付きでしょうか。頭の中で色々と想像しているうちに、車はお寺についたのでした。


亡き人の
桜襲ねに 合わせむと
選びし帯の
あをぞ哀しき


満開と
さざめく子らに
重ねたる
桜の色も
けふは薄墨



北向の和室で着物を着付けている時の母が好きでした。母は幼い私にとって、その欠点までもが憧れの存在だったような気がします。

この数年間に起きたことも、いつか色々な思い出とともに並べて話せるようになるとよいのですが。
[PR]
by treeintheheart | 2014-04-14 11:04 | 父母の記録

名義変更(2013/03/19 01:22)

さまざまなる煩わしきことども、亡き父より引き継がむとして我が印を押さむとせるに、父の印の縁少し太くなりて滲むを見つけて詠みたる

遺されし 
朱き印の 滲みけり
滴り落ちし 涙にも似て
[PR]
by treeintheheart | 2014-04-14 10:17 | 父母の記録

魂の奥に下りて行って不思議な扉を開けてみてください。幾千年の時を経た大樹の息づく深い森。滴る光、湧き零れる水。そこに満ちる声の囁きを聴ける人になりたい。人の魂が、この星とそこに息づく数多の生命と、深いところで繋がっていることを感じとりたい。カリスマ性なんか微塵もない主婦Aの「闘病」「子育て」「考えごと」の記録…になるはず


by treeintheheart