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すべてみどりになるまで

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魂の奥に下りて行って不思議な扉を開けてみてください。幾千年の時を経た大樹の息づく深い森。滴る光、湧き零れる水。そこに満ちる声の囁きを聴ける人になりたい。人の魂が、この星とそこに息づく数多の生命と、深いところで繋がっていることを感じとりたい。カリスマ性なんか微塵もない主婦Aの「闘病」「子育て」「考えごと」の記録…になるはず

あまごと

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繰り返し下ろされる鈍色の帳
密やかに陽は上りまた沈む
見渡す限りの屋根に道に
ただひたすらに雨が降る


ラグーンを支える幾億の杭のように
山に街に川に田畑に
静かな疑問符の羅列が
隙間なく打ち込まれる


抗い難い声ともに
永遠(とわ)に 永遠(とわ)に
永遠(とわ)に 永遠(とわ)に…と


天と我等の間に揺らめく無数の精霊が
各々の胸に作り上げた仄白く光る珠を
約束の合図とともに
懐かしい大地へ向けて解き放つ


これは春を迎える儀式なのだ
軟らかに潤った被膜の下から
無数の生命(いのち)が再び芽吹く


待ちかねて眠りに落ちる
冬の睫毛に氷の滴がふるえている
溶けて滑り落ちていく
頬の曲線(まるみ)を夢に辿りながら
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by treeintheheart | 2014-03-02 05:03 | 詩、物語、短歌…